住所調査が増加
家出調査とは異なり、所在調査や身元調査でもある「住所調査」は現代社会においてかなり増加してきた調査項目です。
まず現代では殆どの人が携帯電話やスマホを持っており、メールやLINE、SNSを利用しており、個人同士の連絡もとても容易くなってしまいました。
個人同士との連絡が容易くなったことでこの点を利用して金銭貸借によるトラブル、寸借詐欺、結婚詐欺などが横行しているのです。
携帯電話の通話やメールなどのやり取りが頻繁に出来ていて信用の出来る人と思い、お金を貸したら、突然、連絡が取れなくなった。
よくよく考えると相手については本名かどうかも判らない、住所も知らないという被害者が多くなってきているのです。
被害者の多くは人が良いのか、警戒心が足りないもしくは世間知らずなのか、簡単に相手を信用してしまい金品を貸してしまう。
最近急に増加しているのが男性の被害者なのです。
飲食店や風俗店に働いている女性とLINE交換や番号交換をして頻繁にやり取りをしていると愛情も湧いたり、舞い上がってしまうのかもしれません。
そんな時にいろいろな事情によりお金が必要だと訴え援助を求めてくるのだそうです。
また同様に男性被害者が被害に会うのはSNSなどで知り合った一般女性なのです。
当初はネット上でたわいもない話のやり取りをしているものの次第にうち解けていき、プライベートの事までやり取りするようになり、友人関係を構築、更には恋愛対象といった疑似恋愛対象者という雰囲気にまで陥るそうです。
そんな状況になってくるといろいろと金銭的に困窮しているという状況をメールで言ってくるのだそうです。
例えば奨学金の返済が出来なくなってしまったとか、自分が病気になったとか家族が入院したとかで治療費を捻出しなくてはならないとか、いろいろと今の生活が維持出来なくなってきそうだと訴えてくるのです。
いずれにしても頼られているという男性心理と背景にはやはり下心もあってか簡単にお金を貸してしまう男性がかなり存在しています。
中には何度かに分けて総額数千万円を貸してしまったという男性もいた位です。
連絡が取れなくなって振り返ると本名はきちんと知らない、身分証明書らしきものも見たことがない、正確な住所も知らない、この辺と聞いているなど、この程度の情報しか与えられていなくても貸してしまうのです。
ところが突然、携帯電話も出てくれない、着信拒否されている、メールの送っても返信もなく、終いには携帯電話も解約されてしまい、勤めていたお店屋勤務先も辞めてしまいもう連絡すらも出来ず、探し出す手掛かりもなくなってしまったなどなど。
こうなって初めて男性被害者は探偵事務所に住所調査の相談に来るのですが、携帯電話やネット社会と言われる現在だから増加した寸借詐欺的な犯罪の匂いがしてきます。
被害男性の金額は数万円から数千万円と幅広く、調査料金を考えると完全に赤字となる少額被害者もおられます。
この住所調査では相手に対してどれだけの正確な情報を持っているかによって調査料金も異なってきます。
余りにも正確な情報をお持ちでないと如何に探偵といえども住所を特定するには至りません。
カッコを付けたり見栄を張ったりする事なく、金銭を貸す場合には最初に相手について正確な情報を入手すべきです。
もし正直にいろいろな正確な情報を提供してくれたら本当に困窮しているのかもしれません。
助けることでその人が救われるかもしれませんが、自分の情報を話したがらない人にはその関係が壊れても貸さない事です。
しかも、貴方だけではなく複数の異性に同じような事をして借金しているケースも多いのが現実です。
騙されてから探偵に住所調査を依頼され、結果、特定出来たからといって全額返済に至るという保証もないのですから。